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 雲の物語 *p.7-はじめに*

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PostSubject: 雲の物語 *p.7-はじめに*   Tue Sep 25, 2018 4:13 am


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はじめに

山がある。
まわりの山をおしどけて、すっくと高い山がある。
身の丈、一千六百メlタl、てっぺんだけがはげている。
それでも秋にはみごとなもんで、絵をかく人のパレットみたいに、山はまだらに染められる。ふもとのイチョウはレモン色、ハゼの山道だいだい色で、枯れた杉垜あずき色、松の林は深緑、そしてモミヅ、カエデはただただ赤い。
日ざしにすかした赤いセロファンみたいに、今にも火の粉をあげそうだ。
すじ雲がピタリと空にはりついて、じっと動かぬ秋日知、山はすそ野をすっきりひろげ、自慢した気に立っている。それもなかなかうなずける。これほどあざやかな森や林をしたがえた山は、どこにもないだろう。
ただし秋がみごとなだけに、夏はさっぱりつまらぬ山だ。どすんと今は座ってる。ぶあつい緑のセlタlを着て、はげたてっぺんくるりと出して、背中丸めて座ってる。「とんだところを見られたが、これは、ほんのふだん着で……いやはや、どうもこりゃ失礼......。」
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雲の物語 *p.7-はじめに*
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